
れることもあります。
それではかぜの治療はどのようにしたらよいのでしょうか。
かぜの治療は症状をおさえる対症療法が中心となります。
安静、保温、十分な栄養摂取とともに、解熱鎮痛剤、咳止め、除痰剤などを用います。
また、かぜをひいたときなど、引き続き気管支にウイルスや細菌が感染して、急性気管支炎になることがあります。
炎症が細気管支に及ぶと細気管支炎になり、呼吸困難になることがあります。
急性気管支炎の主な症状は咳と痰です。
発熱は一般に軽度で高熱は出ません。
さて、急性気管支炎に対する治療はということになりますと、原因の大部分はウイルスですので、ウイルスに有効な薬剤がない現在、対症療法が中心となります。
咳止めを内服し、咳を止めることです、ときにはマイコプラズマやクラミジアの感染が原因となることがありますので、テトラサイクリンやマクロライドなどの抗生物質を使用することがあります。
ところで、気管支の病気に慢性気管支炎という病気があります。
この病気の原因はまだ不明な点もありますが、一般に男性に多く、喫煙者に多いことがわかっています。
慢性気管支炎とは、二冬続けて、三カ月以上、毎日咳や痰が続く均合をいいますが、タバコをやめるとそれだけで半分位は治るといわれています。
タバコを吸い続けていると、朝の痰の量が多く、また出しにくくなります。
またちょっとかぜをひくと、痰が黄色く汚くなります。
そしてこの症状は冬になると悪化します。
これが慢性気管支炎の症状で、さらに病気が進展していくと、「ゼェーゼェー」「ヒューヒュー」といった息切れが出てきます。
それではタバコはなぜよくないのでしょうか。
健康な気管支では、空気と一緒に吸い込んだ埃や病原体は、粘膜の線毛運動で粘液と一緒に、痰として口の方へ送り出されてしまいます、
ところが、年齢とともに、気管支の線毛運動が弱まると痰がたまりやすくなります。
さらにそこヘタバコが悪影響を及ぼし、気管や気管支
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